東京都内でも、今、「都市農業」や「コミュニティガーデン(CG).」と呼ばれる取り組みが、広がりを見せています。これは単なる趣味の園芸ではありません。
都市農業は、アーバンファーミングとして空き地.屋上.駅構内など小スペースを活用して植物を育てる活動です。それが、地域交流や環境保全、そして「つながり」を取り戻す場として、大きな注目を集めているのです。
たとえば、板橋区の「ハスネファーム」は、約3000m²の畑で有機野菜の栽培.直売を行います。ここでは、農作業を手伝う「サポーターズ」を募っており、地域住民と農をつなぐ拠点となっています。
また、国立市の「くにたちはたけんぼ」も、生産緑地や宅地化農地を活かすモデルです。行政と市民が協働して運営され、東京ならではの新しい農の形が生まれています。
これらコミュニティガーデンは、通常の区画貸しとは異なります。特徴として、参加者が自由に活動できるところが大きい点が挙げられます。
例えば、東京都世田谷区の事例研究では、運営規定の柔軟性や、分散型の自立組織にすることで、参加者が自主性を持って活動できると評価されています。
都市農業は「みんなの居場所」として進化しています。畑を囲む会話や笑顔こそが、都会の中に小さな“コミュニティ”を再生させているのかもしれません。
都市農業は単なる趣味や環境活動にとどまらず、地域福祉や健康経営、ボランティアの就労機会創出など、社会的価値を広げる新しい「働く場」 としても注目すべきところです。
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