毎年10月から、全国で最低賃金が改定されます。特に東京都と神奈川県は全国最高水準で、東京都は時給1.226円、また、神奈川県は1.225円になります。前年からいずれも63円アップと過去最大級の改定幅です。
最低賃金とは、「この金額より低いお給料は払ってはいけません。」というルールです(最低賃金法)。違反すると50万円以下の罰金が科される場合もあり、事業主も労働者も知っておくべき大切な制度です。
【注意点】
・月給でも要注意:月給または日給で働いている方も「支給額 ÷ 所定労働時間」で時間額を計算します。東京1,226円.または神奈川は1,225円を下回っていないか要注意。
・給与規程の見直し:特にパートまたはアルバイトや新人社員は最低賃金に近い水準で設定されることが多いため、賃金テーブルや就業規則を要チェック。
・助成金の活用:人件費アップに不安を感じる企業様、そんな時は「業務改善助成金」などの制度の活用を。設備投資または賃金制度改革の一部を国がサポート。
【働く人へのメッセージ】
「自分のお給料は最低賃金を上回っているかな?」と確認してみるのも大切です。下回っていたら、労働基準監督署などに相談できます。制度を正しく知っておきましょう。
【まとめ】
最低賃金改定は、東京または他府県で働く人すべてに関係があります。企業にとっては法令遵守と同時に従業員の定着や採用力アップにつながるチャンス。労働者には、生活の安定を支える大事なルールです。これをきっかけに、職場の「働きやすさ」をもう一度見直してみてはいかがでしょうか。
◎最低賃金制度:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000148322.html
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